2008年11月10日月曜日

首相の奢り


麻生首相が追加経済対策を発表した。今、日本にとって必要なことは、国民が安心できる社会保障制度の構築と、経済の土台である。家計や中小企業を元気にすることで、選挙色の濃い大衆迎合や、バラマキでは経済社会は強くならないことは、賢明な国民ならわかるはず。今回の経済対策の規模は、26.9兆円と言われていてその概要は

◇定額給付…家族4人で64、000円、単純計算で1人当たり約16、000円。  市町村の窓口で現金かクーポン券を配布する仕組みだそうだ。 これも所得制限でもめている。金持ちには配らない、貧乏人に配れとばかりに。
高額所得者は遠慮してくれといったところで、金持ちほど金に汚いことは世の常。貰うものは10円でも貰いたいのが人情だ。自己申告なんてする奇特な人間は少ない。

◇住宅ローン減税…過去最大の600万円に。これも住宅が買える人の話。 住宅ローン破産(日本版サブプライムローン)が増え続けている現況ではあまり意味が無い。

◇高速道路割引…土日1000円で走り放題。休日に地方に遠出して高速道路の大渋滞も想像せずに、政府の言っているCO2の制限とは矛盾したやり方で、カネを使えとばかりの手法でETC装着車と言う条件までついている。当然運送業界は猛反発、一番困っているのはこの業界であるはご承知のとおり。

◇最後に消費税の3年後の改定で話は終わる。

このような金持ち首相の貧乏人(国民)に対する奢りのようなバラマキには、野党も一斉に反発している。  麻生首相のニコニコした顔の一言が目に浮かびそうだ。
「俺のおごりだ。みんなやってくれ。勘定はそっち持ちだ。」 やがてツケはみんな国民に回ってくる。

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