2011年1月10日月曜日

世界の始まりと終わり


ここ2年ほどWebのTSUTAYAで毎月4枚のDVDビデオの宅配レンタルを利用している。いちいち店に足を運ばなくてもいい便利なものだ。

今年初めに見たのが、2009年11月20日に公開した映画「2012」である。

監督は『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督が放つ、マヤ暦の2012年12月21日終末説を基にしたSFパニックで、あらゆる天災が地球を襲い、逃げまどいながらも必死に家族を守ろうとする男の姿を描く。。古代マヤ人が残した暦がそこで途切れていることから、「世界終末の日」だと囁かれてきた2012年12月21日。あと3年足らずで地球が滅亡するというシナリオを、圧倒的なVFXで描き切る。かつてない規模の地震、噴火、津波…。あらゆる天変地異が世界各地に次々と襲い掛かり、もはや地球上に逃げ場はない。なかでも大都市ロサンゼルスが、あっという間に崩れ落ちるシーンは圧巻!

物語は太陽ニュートリノが変異し、地球のコアを過熱。やがてその熱で緩んだ地殻が一気に崩壊をはじめ、わずか3日で地表のすべてが海中に没するという設定、その際起こるのは、地震、地割れ、噴火、津波、洪水など、誰もが知っている自然災害ばかりで、それらが想像を絶する規模で次々と世界中で起こっても不思議と違和感はない。しかも展開が早く、科学的根拠を考える余裕もないのだ。  こうして、突如訪れる“終末の時”を、正反対の立場で迎える2組の人々のドラマを交錯させて展開していく。

            
さて2012年は約5000年前を起源とする古代マヤ文明の暦が終わる年。古代マヤ文明の暦は、現代の暦との誤差は極わずかで、メキシコで出土したアステカ「太陽の石」と呼ばれる石盤は、それを表していると言う。(右写真)

アステカには「5つの太陽の伝説」と言うものがあり、過去に4つの太陽が滅び、5つ目が現在のもの・・・としています。この石盤に描かれているものは4つの太陽と中心には5番目の太陽神(トナティウ)だそうだ。
古代マヤ文明の暦は5128年を1周期とし、予言書「クワウティトラン年代記」には、5番目の太陽期の始まりが紀元前3113年頃と記されていて、5番目の太陽期の終焉によって人類も滅びる・・・としている。それが2012年12月12日ということである。一説によると「これまでの地球文明が終わり新しい時代が始まる年」とされている。

現世界を見渡せば米国のオバマ大統領、中国の胡錦濤総書記、ロシアのメドベージェフ大統領、フランスのサルコジ大統領、韓国の李明博大統領、台湾の馬英九総統が2012年に退場する。ドイツのメルケル首相と我が国の菅首相の任期は2013年まであるが、いずれも失政を問われ、2012年までには内閣不信任決議が可決されても不思議ではない。

古代マヤ文明の黙示録が暗示する2012年は、世界の指導者が一斉に交代するだけでなく、世界的規模の政治的・経済的大混乱が発生する可能性がきわめて高いのは時代背景の必然性かもしれない。世界は、ドル崩壊、ユーロ崩壊、EU解体、中国大乱そして我が国のデフォルトの危機を防ぐ手段を持ち合わせていない。

この2012年が地球や我々人類にとって破壊的な年の始まりになるのか、それとも希望の未来が始まるのかについて、騒がしい議論が続いている。
過去に数多の予言者がいた。ノストラダムス、ジェセリーノ,等々、一部的中している事象はあるが、天地を揺るがす大事変はこの映画以上のものは起きていない。まさにCGFによる特撮の技術は目を見張るものがある。


この映画があの旧約聖書の創世記で示したノアの箱舟を彷彿とさせる超大型船による、一部人類の脱出で幕を閉じたのは、人類は最後まで神の加護を信じていることを物語っている。

万物を創造された神の言葉で書かれた旧約聖書の創世記によると、地上の人間の業に怒りを覚えた神は「神に従う無垢な人」ノアに巨大な箱舟を作らせ、全ての動物の雄、雌一組ずつ箱舟に乗せ、来るべき日に備えた。トルコのアララテ山の山中で発見されたこの構造物は上の写真(左は衛星写真、右は現地で撮られた写真)の通りである。ノアの方舟がたどり着いたところは、今のアララト山(現在のトルコ共和国東端の標高5.165mの山)の山頂、あるいは山腹だと記されている。またアララト山にノアの方舟の痕跡を見たと証言する者たちが、昔から今に至るまで多い。

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