2009年5月4日月曜日
どうなる年金制度
厚生労働省は1日、実質経済成長率が今後長期にわたってマイナス1%前後で推移すれば、公的年金は積立金が枯渇して制度が破綻(はたん)するという試算結果をまとめた。試算では、物価上昇率、名目賃金上昇率、積立金の名目運用利回りが、今後それぞれ過去10年間の実績値の平均(マイナス0・2%、マイナス0・7%、1・5%)のまま推移し、実質経済成長率がマイナス1・2%の状態が続くと想定。このケースでは積立金が2031年度に底をつき、年金給付の財源が足りなくなることがわかった。 (読売新聞)
国民年金特別対策本部では、中長期的な目標納付率として80%を設定いるようだが国民年金の納付率は、04年度の63.6%から08年の61.1%と年々納付率の低下が止まらない。厚生年金もこれと関わっていて、各年金制度共通の基礎年金と、収入に応じて支給される報酬比例部分の2階建てとなっているが。基礎年金は国民年金を含む各制度から拠出金を受けており、国民年金保険料の納付率が下がれば、年金財政全体に影響を与える仕組みとなっている。年齢階級別で見ると、50歳代後半は8割近くが払っているが、20~24歳だと56%しか払っていない。特にこの年代は学生が多いので親の負担が掛かり、我が家もご多分にもれず2人の子供の分を4年間負担してきた。
経済的な理由以外で保険料を払わない人も増えている。それは年金制度や社会保険庁が信用できないとか、国民年金はあてにしていないことを理由に、保険料を払わないことらしいが、その背景には国民が支払う保険料をずさんな管理と、全国13か所にグリーンピアを作り、建設費約2,000億円、維持費や固定資産税を含めると約3,680億円を費したところに官僚たちが天下りし、赤字続きのグリーンピアが経営破綻しても、誰も責任をとらず、これらを全てまとめて48億円で叩き売ったり、国民が納めた年金まで横領した職員がいる醜悪な社会保険庁の姿を我々国民が目の当たりにしたからだろう。
すでに年金をもらい始めている我々はいいが、子供たちの未来の年金制度を考えると暗澹たる思いがするのは私だけではないだろう。
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