2008年8月8日金曜日

古都京都








京都の夏は暑い。娘の就職内定祝いを兼ねて、仕事の関係で砥石の一大産地である京都に行った。これまで就職活動で京都と東京を行ったり来たりが続き気が落ち着かなかったが、ようやく第一志望のドキュメンタリー制作のTV局に決まり一件落着である。



娘がよく利用している夜行バスに初めて乗り、京都に早朝に着いため、レンタカーを借りるまで、娘のいる大学の男子禁制の女子寮に夫婦で足を運んだ。この寮に来るまで娘は、日本でも珍しい男女共同の大学内の歴史あるA寮に居て、京都に来た折には何度かお邪魔していたが、学生寮で男子女子が一つ屋根の下で勉学や寮生の交流に勤しむ姿は、学生の自主運営による選考で寮に入ったとはいえ、大学側の学生のアイデンティティー尊重の極みを目の当たりにした。
その寮も歴史的建造物保全のため明け渡しになり、現在のところになったわけである。ここは外国人留学生を対象に大学が提供しているところだが、空調、風呂、冷蔵庫完備の学生にしてはもったいないぐらいの部屋であった。カナダ留学を終えた彼女は卒業までこの寮に入ることになった。

声を殺して話をしながら娘の作った朝食をとり、山深い砥石の採掘場にクルマで移動し、砥石(彫刻刀や包丁研ぎ用)を何点か買い求めた。ここは京都の北にある場所で山深いところは、水戸黄門のロケによく使われる場所だと、案内の業者は言っていた。
その日、昼は貴船の川床、夜は隠れた名店で食事をし、先斗町を飲み歩き。夜行バスの出発時間の11時まで時間をつぶし帰路についた。

京都­­―――鎌倉
同じ古都でも京都の歴史は鎌倉より古い。私は仕事柄鎌倉にはよく足を運ぶが、 京都のスケールは大きい。まず世界遺産が17か所あり空間の広がりに圧倒される。




谷戸に囲まれた鎌倉とは地形的にも対照的で、鎌倉はまるで箱庭のようである。中世の武家政権のもとに作られた鎌倉も、その歴史的な価値から世界遺産の暫定リストに載っている。その候補地は24を数え、鎌倉市も2010年の世界遺産登録に向かって意欲的に運動をしている。鎌倉も頑張ってもらいたいものだ。

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