2015年6月2日火曜日

アートな話「指物事始め」

卓上ドレッサー(桂材)


退院後3か月を過ぎ、体力と筋力も回復してきたので、テニスを始めたり釣りをやったりで、体重も5キロ近く増えてきたので、これ以上体重が増えないよう食事の節制をしている今日この頃であるが、仕事も元のペースに戻ってきたところで、会員の師範が弟子から卓上のドレッサー2台の制作依頼があったことを受けて、久しぶりに指物の制作に取り掛かった。
最初に本人が描いた図面を見たが、デザインが野暮ったいので、私のほうでデザインを新たに練り直して引き出し付の試作品を作ったのが上の写真である。

当初鏡が可動式になるような設計だったが、思うような金具が見つからず、やむなく固定式になった。そのため前にPCスタンドなどの制作をしていたので、その基本構造を利用して指物による制作過程の仕事は順調に進み、思ったより早くイメージ通りの作品が出来た。
鋸を使ったり、鉋をかけたりして少々手と肩が張ったが、徐々に以前の感が戻り、仕事としては楽しくできたことが何よりだった。
正面と側面に彫りを入れるため、彫り部分の板が外れるようにテープで仮留めしているが、彫り上がって塗る段階で接着することになっているので、どのような彫りを入れてくるか楽しみである。

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