2012年7月1日日曜日

釣り談義

15階からの鴨川海岸

この時期になると、一度は出かけるのが外房のイサキ釣りである。常宿にしている会員制ホテルに一泊しての2連続の釣りの予定を組んで、今回は釣友の一人で工務店をやっているKさんと出かけたが、釣果はさっぱりで、房総くんだりまで釣りに行ったのか飲みに行ったのかわからない結果に終わった。

当日勝浦初栄丸での午後のメバル釣りは、うねりが強く残っていて出船できず鴨川に直行した。翌朝のイサキ釣りに備えて鴨川市内の居酒屋を探していたら、3軒ハシゴしてしまった。気が付けば吉田類の居酒屋放浪記状態で、最後の2軒は久しぶりのカラオケで時間が過ぎてしまった。


翌朝月曜日だというのに釣り客が10名と混んでいた。江見港から出る新栄丸という初めての船に乗ったのだが、よくしゃべる船頭で操船中も釣りの講釈から始まって、最後はボヤキに終る。イサキの型が小さく数もあまり出ないので、イサキを餌に泳がせをやってみたが大物の気配もなかった。外道はメジナ、ハナダイ、アジ、ウマズラで本命は中小型が15~6匹といったところか。







イサキは気難しい魚で、食わない時は一向に釣果が上がらないが、食いが立っている時はバカみたいに釣れる。この魚は生息域によって味の違いがあって、東京湾湾口の剣崎のイサキが旨みと脂のノリが申し分ない。しかし年々大型が少なくなっているのが残念だ。釣期も6月から8月一杯だが、8月も終わりごろになると脂が抜けてくるから味が極端に落ちるのがこの魚の特徴である。
千葉のイサキは、外房大原、勝浦、南房総白浜、布良、洲崎、最後に江見と釣り歩いたが、数は出るがいずれもこれより味は落ちる。むしろ相模湾東寄りの根付きのイサキの方がこれに近い旨みがある。美味美食を追求すればきりがないが、魚を知ること、旬を知ることが日本人に生まれてよかったと思うところでもある。

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