日本列島のプレートを海底地図から俯瞰する |
新年幕開け早々グラッと来た。震度4だったがあの大震災の時の揺れが頭をよぎったがすぐに揺れは収まった。地震大国日本の宿命だが、一度大きな地震を体験すると次に大地震の2波が真近に迫っていると言われても否定はできない。
地震予知の研究家は3つの首都圏を襲う大地震、「房総沖地震」「首都圏直下型地震」「東海地震」を警告する。1100年前の9世紀には貞観(じょうがん)地震が起き、富士山が大噴火して、その後に東海地震が起きた。30年くらいの間に天変地異が数多く起きたことを引き合いに出してもいる。今まさに、「大地動乱の時代」に突入したことを警告している様があらゆるメディアで発信されている。また富士山の西南麓ふもとの富士宮市の住宅街で、異常湧水が続いているのも気になるところだ。
地殻だけではなく、世界の国の変動が予測される今年は各国の指導者の入れ替わりが進む。1月には台湾総統選、3月にロシア大統領選、5月にフランス大統領選、10月に中共の総書記(国家主席)交代、11月に米国大統領選、12月に韓国大統領選がある。3代目が世襲を果たした北朝鮮の動向も気になるところだ。
我が国も野田総理の年内解散総選挙がささやかれ、今年の後半には政界再編成も視野に入ってくるだろう。
独メルケル首相、仏サルコジ大統領,伊モンティ首相 |
そして世界経済の大変動も待ったなしだ。ギリシャに始まったユーロー危機は世界を巻き込んで世界経済に侵攻していく。ギリシャ財政破綻は、全く救いようが無く、同国はユーロ圏離脱によって国民を守らざるを得ないだろう。
一方でイタリアの財政崩壊がこの所急に話題となっている。同国の債務負債残高は、約2兆ユーロ(=200兆円)。これが返済不能となれば、フランス、ドイツの民間銀行が破綻し、米国の巨大銀行にもその影響は波及する。日本の民間セクターも、ユーロ圏に約70兆円の債権を持つと言うから、影響は甚大であろう。
そして、イタリア財政も行き詰まり、ユーロ圏全体が存亡の危機に直面するのではないかと危惧されている。現にイタリアが発行した6カ月物国債の利回りは危険ラインの7%近くに跳ね上がった。
昨年11月25日(ブルームバーグ)でドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は、イタリアが欧州債務危機の犠牲になれば域内単一通貨ユーロの終えんにつながるとの見解で、イタリアのモンティ首相と一致した。そのためイタリアの財政破綻は何としても避けなければならないことが至上命題で、ユーロ崩壊の鍵を握っている。今年はその正念場であり、ユーロー崩壊に続く世界大恐慌の悪夢が起きないことを願うばかりである。
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