2016年2月11日木曜日

釣り道楽



1.7kgのアカメフグ

今年も早や69歳の誕生日を迎えることになった。前日家族で外食することになっていたのだが、今年初めてのフグ釣りで大物を含め4匹アカメをゲットしたので、予定を変更して家でフグちりとテッサを頂くことにした。長年通い詰めた金沢八景の船宿野毛屋であるが、20年前からの顔なじみの客もだんだん少なくなり。近頃では新顔の客が多く、年齢層も若くなってきた。先代の親父が死んでからは、長男とせがれの3人で船を切り盛りしている。

それというのも船頭がフグ調理師の免許を取ってからというもの、船上でさばいてくれてお持ち帰りのお手軽コースになっているため、年代層も老若男女とフグ人口が増えているためだ。昔は見よう見真似で自分でさばいた客も多かったが、粗忽な客で仏さんになった者もいたので、以後船宿も慎重になり今日に至っている。
当日も平日だというのに満席状態で、私の隣のオオドモに座った客人は、遠路はるばる長野松本より夜中の1時に出発して、八景に到着後車中で仮眠をとり、釣りが終わってから5時間かけて帰路に就くそうだが、ここまでの釣りバカは見たことがない。1月に行ったカワハギ釣りでは90の爺さんが竿を出していたのにも驚いたばかりだったのに。

昨年10月からアカメフグが始まったのであるが今期はだいぶ釣れている。一昨年は不調であったが、東京湾のフグは好不調を繰り返す。特にアカメフグは野毛屋が東京湾では専門にやりだしてから6年目で歴史は浅い。東京湾にはアカメがいるいうことで、ほかの船宿も追随してきた状況が続いている。フグ釣りのパイオニアとして野毛屋は道具と仕掛けにはこだわりを持つている。アカメの釣期としては10月から始まり産卵の始まる前2月いっぱいまでだが、ほかの時期は従来通りのショウサイフグをやっている。トラフグも放流しているせいかたまに釣れることがあるが、食通に言わせるとアカメのほうが味が濃いという。船中たくさん釣れた時は、船頭にさばいてもらうのも順番待ちなので、時間がかかる。私は昔ながら無免許であるが自分で、船上でさばいでさっさと持ち帰ることにしている。
写真のフグは今季最大の1.7kgメスのアカメで卵と肝がたっぷり入っていたがこいつは猛毒で、頭はエラ、目玉、延髄,皮すべて取り去り、骨と肉に切り分け鍋のだしに使った。子供たちが喜んで食べてくれたのが何よりの誕生祝いだった。残り2匹は4~5日寝かせてから刺身で頂くことにする。

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