気象庁 HP |
ここのところ暑さの収まりそうもない日々が続いているが、今年は確かエルニーニョ現象が広がり日本の夏は冷夏になる予報だったのが、台風の多発に伴い状況がガラリと変わった。紋切り型の定説はあまりあてにならないようだ。
このさき一週間も、東北~沖縄にかけて気温のかなり高い状態が続き、一部で40℃を超える高温となるおそれも出てきた。
東京では、きょうも35℃の予想は続き、すでに5日連続の猛暑日で統計開始以来の連続記録を塗り替えたそうな。年を取ったせいか薄くなった頭頂に照りつける太陽がじりじりと神経を刺激する。外出先でこんな日は帽子をかぶるに限ると思ってみても後の祭りだ。梅雨明け前の日照不足を騒いでいたあれは何だったんだろう?
一度でもまとまった雨が降れば、暑さに少しブレーキがかかるのだが、今週もその気配が本州付近ではないようだ。雨による冷却や空気の入れ替わりがないと、日に日に熱が蓄積され、気温が上がりやすくなってしまうのではないだろうか。私などは屋内で仕事をやっていることが多いので、クーラーのない外で働いている人は、体力を消耗して大変だろうと思う。
人間の場合、気温が高すぎると食欲不振におちいるが、反対に魚の場合は、水温が下がりすぎると食いが落ちることが知られている。以前、台風の後に千葉に釣りに行った時など、時化の後、海水がかき混ぜられて夏場なのに水温が14度まで下がり、魚が口を使わず貧果に終わったことがあったが、暑気払いに行った8月最初の走水釣行では、午後からのアジと、夜メバルはそこそこ釣れた。これも自然には逆らえないといったところか。
*エルニーニョとは、ペルー沖の海水温が上昇する気象現象を言う。海水温が上昇することで様々な異常気象を世界にもたらることで知られている。日本の場合は夏なら冷夏、冬なら暖冬となり、今年は既にエルニーニョが観測され、更に今後もかつてない規模で大きくなる予想が気象庁から出ている。ペルー沖の海水温が上昇すると、周囲の海水温が影響されて高くなる。この高い海水温域が日本に暑い夏をもたらす太平洋高気圧を引っ張り、東に寄ってしまい、結果として、日本は太平洋高気圧の影響が薄くなり冷夏となるようだ。
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