2月も半ば今月に入って低気圧の接近に伴う2度目の大雪が降った。昨晩から降り続いた雪で、書斎から見た風景はまるで雪国である。
ここ数日我が国でも厳しい寒波に襲われているが、米国中西部や北東部を襲っている寒波と大雪やイギリス・アイルランド、フランスを襲っている大雨と暴風雨は、その規模が桁違いである。
水没するロンドンと氷結したシカゴ.ミシガン湖 |
中でもイギリスでは、昨年の10月末とクリスマスシーズンに襲った暴風雨は風速が40メートルに達し、20人近い死者を出ている。その傾向は今年に入っても依然として続いており、その被害状況は過去250年間で最悪と言われている。
一方、米国では東西に分かれて二つの異常気象に襲われている。中西部から東海岸にかけては寒波と大雪と嵐である。上の画像はテムズ川の氾濫で水没したロンドンの中心部とシカゴのミシガン湖の極寒の風景である
世界中の学者が指摘していることは、昨今の世界的な大寒波の現象は、太陽の活動が劇的に低下していく傾向の始まりであり、世界はこれから17世紀後半に起きたような「小氷河期」になる可能性が高まっているという。太陽の黒点などの活動は、11年周期のピークにあり、ピークの高さが異様に低く、これから太陽の活動が低下していくと、マスコミや政府が喧伝する「地球温暖化」とは逆の「地球寒冷化」「小氷河期」が起こるという分析が出ている。
それによると太陽の周期的な活動に異変が起き、「冬眠状態」に入り、地球にミニ氷河期(小氷期)が到来する可能性があることがわかった。
これは国立天文台や理化学研究所などが太陽観測衛星「ひので」の観測に基づき、発表したもので、磁石のS極とN極がひっくり返るような磁場の反転が太陽の北極で起きつつあるそうだ。
通常は北極の磁場と同時に反転するはずの南極の磁場が、まったく変化する様子がなく、このような現象は、過去に地球が寒冷化した時期の太陽の状況と似ているそうだ。
また、太陽の黒点の様子にも、過去に地球の気温が下がった時期と同様の変化が見られるそうである。
にもかかわらず、米政府は、この冬に米国などを繰り返し襲っている、北極の気流のうず(極渦)が引き起こす大寒波について「地球温暖化のせいで起きているようだ」と発表している。「地球が温暖化すると、地球は寒冷化する」という学説を大まじめで主張する学者もいるが、オバマ政権が、地球温暖化懐疑派が多い連邦議会を回避しつつ炭素税を導入したがっていることから考えて、米政府のコメントは、背後にうごめく利権団体(二酸化炭素を減らすために炭素税や環境税という税金を導入できる上に、「地球温暖化を防ごう」という理由で原発などの推進もすることが出来るといった政府や、核エネルギー支持団体)の思惑が見て取れる。
世界中の政治家や利権団体が結託して、今まで「地球温暖化で危ない」「CO2を減らそう」などとあやしげな情報をドンドン流していたが、2009年、気象研究で有名な英イーストアングリア大学のコンピューターから電子メールなどが盗み出され、そこにあるわざと気温の低下を隠したかのようなやりとりが暴露された。温暖化に懐疑的な人たちが、ここぞとばかりに批判し、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)への信頼性も大きく揺らいだ。英米メディアはウォーターゲート事件をまねてこの事件を「クライメート(気候)ゲート事件」と呼んだ。我が国のマスコミであまり取り上げられなかったが、『地球温暖化問題の研究機関(CRU)がハッキングされて、研究者たちの重要な文書が大量流出した事件』である。
これを機にその科学的報告書には途方もないミスがあったことが判明、IPCC当局者もその非を認めるに至った。その結果、地球温暖化論への懐疑や批判が米国の議会や経済界で広がったのだ。これらの誤りは地球温暖化論のバイブルともされた国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」報告書に厳然と記されていた。07年にIPCCが公表した3千ページもの報告書は温暖化の主犯を人為的な温室効果ガスだと断じていた。その「実績」のために、IPCCは同年、同じ趣旨を自書『不都合な真実』などで説いたアル・ゴア元副大統領と並んでノーベル平和賞を受けた。
ところが、このクライメイトゲート事件で流失した文章には、地球温暖化に見せるために意図的に原データを改ざんした証拠などが書かれていたのだ。
つまり、実際に測定したデータが地球温暖化を示すものでは無かったため、意図的に地球温暖化を示すデータに変えてしまった証拠が流失したということなのである。国連報告書のミスとクライメイトゲート事件。この2つだけを見ても、地球温暖化が作られた嘘であることがわかった。
地球環境は人間の都合で動いているわけではないので、ここに来て地球の平均気温が急激に低下しており、今年の春には今まで無かったような記録的な積雪や最低気温を世界中で観測している。ロシアの学者らは、グローバルな地球の温暖化に異を唱え、逆に、今後数年のうちに寒冷化が始まると予想している。
「ガスプロムVNIIGAZ」研究所で活動するウラジーミル・バシイン、ラウフ・ガリウリン両博士は、発表した学術論文の中で「地球温暖化問題は、欧米で執拗に誇張されている」と指摘し、次のように続けた。
「誇張の目的は、伝統的なタイプの燃料である石油や石炭、天然ガスの消費量を減らすべきだと訴えるためで、そうすればエネルギー原料価格は、今よりもっと低くなるからだ。現状は、温暖化とは反対に向かっており、太陽光線の力が急激に低下している事から、世界規模での寒冷化プロセスが生じつつある。『小氷河期』はすでに来年、2014年にも始まり、今世紀半ばに温度低下はピークに達する。寒冷化のスピードは初めは大変ゆっくりだが、10年後には早まるだろう。」と述べている。
2000年前半までは平均気温がやや上昇していたが、その後は気温が低下傾向に転じ、昨年に発生した太陽活動の急激な変化により、今の地球環境は非常に不安定化しており、早ければロシアの予測通り来年。遅くとも数年後には本格的な寒冷化に突入することになると予測されている。
政府やマスコミ、学界が喧伝する「地球温暖化人為説」は、恣意性の高いコンピュータモデルしか根拠がなく、科学的に正しい可能性がかなり低い。予測されている寒冷化と関係あるとは言い切れないが、地球の平均気温は、すでに1997年から横ばい状態が続き、それまでの上昇傾向が止まっている。
温暖化人為説を唱える国連のIPCC(国連気候変動パネル)はようやく昨年からその傾向について認め始めた。しかし、その一方でIPCCは、97年以前の温暖化傾向の原因が、人為に基づく二酸化炭素の増加である可能性が95%だと発表した。IPCは「今は温暖化の傾向が止まっているが、今後再びひどい温暖化が起きるのは確実だから、二酸化炭素の削減が必須だ」と主張し続けている。
ドイツの学者は、太陽活動の循環説に立ち、今後の寒冷化を予測している。「気候変動の主因は人為でなく、太陽を含む自然活動の変化であり、その中には循環的なものが多い。そう考えるのが妥当だ。人類が出す二酸化炭素が地球を破滅的に温暖化するという理論は極論だ。極論を真実のように扱った学者が国際的に権威を持ち、それに対して科学的に反論しようとする学者が冷遇される時代が続いている。」と嘆く。
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