2013年4月14日日曜日
漂流する毒
中国発、H7N9型鳥インフルエンザが広がりを見せている。現段階で感染者は北京、上海、江蘇、浙江、安徽の2市3省の49人(うち11人死亡)に拡大。感染がさらに広い地域に及ぶ懸念が強まっている。どうやら今年3月から中国各地の河川に、大量の豚やアヒルの死骸が大量に不法投棄されたことと無縁ではないだろう。一部では異常気象の寒暖差の激しさにやられたと言っているが、定かではない。
上海市の黄浦江では約1万6千頭の豚の死骸が回収された。3月中旬には、四川省眉山市の川で千羽余りのアヒル、4月初めには、江蘇省常州市の黄河の河川敷で百頭あまりの豚、および四川省西昌市の川でも約百頭の豚など、各地で家畜や家禽の屍骸が大量に捨てられる事態が続いている。
近年まで死亡した豚の一部の豚肉が市場に出回っていたというが、元々、「死んだ豚を買い取って食用に回す闇ルート」というのが存在し、それが摘発されたために死んだ豚を処理しようがなくなって川に流した、というのが真相らしい。去年の11月に、闇屋が摘発され数名が無期懲役になったため、それ以降死んだ豚が食用に回らなくなり、そのため死んだ豚が産地で積み上がり始末に困って川に流した、というわけだ。過去にも河川上流の新疆ウイグル地区から流れてきたインフルがらみの死に豚騒動など、毎度の話である。
このような家禽が広範囲にわたって大量投棄されている現状について、当局は、まだ大規模感染症の発生を認めていないが、、大紀元によると中国の一部の地域では、すでに昨年12月から家畜間の鳥インフルエンザが大規模に発生していた。今はそれが、中国の東部から西部に拡大している。中国の獣医師が警告しているのは、「中国国内では、鳥インフルエンザが毎年発生していて、H7N9型ウイルスは長年の遺伝子変異の結果だ。そして今回、ついにヒトへの感染に発展した」と述べている。
同氏の情報では、昨年4月から5月にかけて、河北省石家荘市で発生した鳥インフルエンザは最も深刻で、家畜の死亡率は80%に達したという。
また、昨年12月頃から、河南省や、山西省、陝西省などの各地で、ニワトリの鳥インフルエンザが大規模に発生し、陝西省では約50%が病死または殺処分された。
「ヒトへの感染を隠しきれなくなったため、当局は公表し始めた。しかし、そのデータは大きく改ざんされている」とも述べている。
今までの感染例がすべて長江デルタ地域で確認されたことから、3月に長江の支流となる黄浦江などで見つかった大量の豚の死骸との関係も囁かされている。また、3月末に四川省の川で見つかった千羽あまりのアヒルの死骸も懸念を深めた。一方、上海市動物疾病対策センターは1日、豚の死骸を調べた結果、鳥インフルエンザのウイルスは検出されなかったと発表したが、誰も信用していない。政府当局の隠蔽工作から今回の鳥インフルエンザがパンデミック(世界流行)になる可能性も捨てきれない。
一方で豚の品質管理にも問題は多く、病気のないブタにも抗生物質を、病気のブタにはさらに多種の抗生物質を投与したり、ブタの色艶をよくするため、毒性の強いヒ素を投与する養豚業者も少なくないことが判明している。我が国にも何らかの形で輸入されている。例えばソーセージ(豚肉加工食品)。日本の法律では、加熱した豚であれば輸入が可能となっているため、病気で死んだ豚を使っている悪質な業者もいる。亜硝酸塩などの有害物質も使われており、安易に中国産の豚肉に手を出すのは禁物。
鶏肉も<中国では養鶏場のダニを殺すため、有機リン系の殺虫剤を撒いて鶏肉が汚染される。今年、中国KFC(ケンタッキー)は山東省の業者から成長促進剤を投与した『速成鶏』を仕入れたことが発覚。日本のファーストフードも中国産の鶏を使用しており、要注意だ。
また南京市のレストランが鍋料理に旨みを加えて固定客をつかもうと、アヘンの原料となるケシを入れていることが、当局の捜査で判明した。取材を受けた別の店のオーナーは、「これを入れると料理が驚くほど美味しくなる。(中略)ほとんどの店はやっている。そうでもしないと固定客をつかめない」と罪悪感のかけらもない。ケシは鍋料理のほか、串焼きの肉料理にも使われているというから驚きだ。昔から中国人はなんでも食うことで有名だが、さすがに昨今の食環境の悪化から、自虐的な書き込みが目立つ。笑えないギャグがRecord Chinaに出ていたのでご紹介しよう。
■朝起きて、下水油で揚げた揚げパンを食べる(※下水油=使用済みの食用油を下水から回収してろ過したもの)。スーダンレッド(=違法な合成着色料)で染めた塩漬け卵と、メラミンで汚染されたホルモン牛乳を飲む。
昼は赤身肉に偽装した豚肉と農薬たっぷりのニラを炒めて、人造鶏卵でつくった煮卵を添える。
夕方に退勤したら、避妊薬に汚染された魚と硫黄の混入した蒸しパン、メタノールにすり替えられた酒を飲み、夜食には塩素入りのコカコーラと、革靴ヨーグルト(=革靴から抽出した工業用ゼラチンを用いている)。
もし気分が悪くなったら皮革カプセル(=廃棄皮革からつくられたカプセル)を飲めばいい。これが中国人の1日。生きているのが不思議なくらいだ!
■猛毒のヘビがいる穴に落ちてしまったアメリカ人と日本人と中国人。アメリカ人は噛まれて神のもとへ召された。日本人は恐怖のあまりショック死した。中国人は(体内に蓄積した毒で)ヘビを逆に中毒死させた。
■人気番組の司会者・周立波のコメント:経済はまやかしで、食品は毒まみれ、欲深い官僚に落ちぶれた文化、外交は最弱で軍隊は脆弱、住宅や医療費はバカ高くて、教育は最悪、就職口はない、犯罪は凶悪で市場にはコピー製品ばかり、環境汚染は悲惨な状態で、労働者が最も苦しく農民が最も貧しい。給与は安くて物価は高い、主義主張はうそっぱちでロジックは貧弱、口はでかいが中身は空っぽ―これこそが中国というものだ。
週刊文春2013.4.4「中国猛毒食品」の特集ではおびただしい数の中国の猛毒食品が我が国に輸入されていることがリストで公表されている。また特集2弾では上海の約100キロ上流にある浙江省嘉興市周辺の農家が、豚の死骸を大量に川に投棄していたことが「週刊文春」編集部の取材で明らかになった。
それによると、豚が死んだら死骸処理のための補助金が貰えるはずが、地方政府の役人がそのカネを全部ポケットに入れてしまうので、捨てる穴を掘ろうにも自分の家の敷地内にはもう埋める場所もないため、やむなく死骸を川に捨てたという例もある。
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