2011年7月12日火曜日

夏の風物詩


関義丸の新造船と白メバル


毎年梅雨が明けると、始まるものに釣友と出かける東京湾走水の夜メバル釣りがある。例年だと7月の終わりから8月にかけての釣行となるのだが、今年は梅雨明けが10日と早かったので、待ち切れず三馬鹿が走水に出かけた。

メバルと言っても午後のアジから夜の9時までのリレー釣りで、お目当ては午後5時に港に上がり、次の6時出船までの間、港近くにある味美食堂で名物のアナゴのてんぷらを肴に生ビールでいっぱいやるのが楽しみなのだ。昼のカンカン照りの船上で走水のアジと格闘して、汗だくでカラカラに渇いたのどに流し込むビールは格別で、釣り談義に花が咲く。10年来この店に来ているが、倅と老いたお袋が二人でやっている店だがお世辞にもきれいな店とは言えないが、味はすこぶる良く地元では地魚を使った評判の店である。

味美食堂とアナゴのてんぷら
 出船の10分前に船に戻ると、釣り客が10名ほど乗っていたので、メバルも人気のある釣りものなのだろう、ここ走水は一昔前はドジョウで釣らせる船宿もあり、何回か乗ったこともあり面白い釣りではあったが、今ではここ関義丸を含め2~3軒の船宿が青イソメの釣り宿として残っている。今は無き先代の親父の頃から通っているが、息子の船頭はいつの頃かきれいなカミサンを貰い営業しているが、親父と顔ががよく似ていて、頭の禿げかかったところも親譲りだ。最近手に入れた新造船に話を向けると、6000万円以上かかったと鼻の穴を広げてにやりと笑っていた。


メバルは私の好きな釣りもので,釣趣、食味ともよく、相模湾のイワシメバル、東京湾のエビメバル、房総のイワシメバルなど釣り餌に応じた名前が付いており、相対的に釣れるメバルは東京湾は白メバル。相模湾や外房で釣れるメバルは黒、金、赤などそれぞれ住環境によって色が多彩である。

空撮 走水港

出船前の支度をしているとすでに船上で竿を出している客がいて、見ているとメバルやタナゴを続けさまに釣りあげている。船の接岸場所にこれだけいるということは魚影が濃いということだろう。釣り場は港から5分程度の水深20~30mの根周りである。

例年だと東京湾の花火を見ながらの釣りであるが、今回は時期がずれていたので見れなかった。だが釣果の方は納竿間でコンスタントに釣れ、今年は型もよかった。試しに冷凍の小アジをつけて見たが本日最大の尺近いメバルが釣れたが、アジの餌はこの1匹が釣れただけで、あとは青イソメだけに喰ってきて、23匹の釣果の中にはあまり小さいものはいなかった。釣友たちも同程度の釣果に終わりみんな満足して帰路についた。

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