2010年6月11日金曜日

外道


先日釣り仲間と南房にフグを釣りに行ったが、白子を期待して釣り上げたフグは全部メスで、釣友全員もオスは全然いなかった。
当日は本命のフグは潮の濁りが入り釣果はパッとせず、外道が6種類釣れた。中でも異色なのは、1.2mのダイナン海ヘビというアナゴに似たやつで、船頭が旨いと言ったので持ち帰り食してみたが、アナゴと同じ食感で意外と旨かった。
釣りの世界では外道という言葉は、本命で狙った魚以外のものをさして言うが、もともと外道(げどう)とは、人間世界の仏教用語で、悟りを得る内道(ないどう)、つまり仏の教えに対する言葉から転じて、道に外れた人をさして言うようになった.

                              環境保護に名を借りた外道たち

最近問題になっている環境保護を標榜する米団体「シー・シェパード(SS)」のメンバーによる日本の調査捕鯨妨害事件で、艦船侵入や傷害など5つの罪に問われたSS抗議船「アディ・ギル号」元船長でニュージーランド国籍、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)の第3回公判が先月、東京地裁で開かれた。被告人質問が行われ、ベスーン被告は「酪酸がかかっても問題がないと思っていた」などと、改めて傷害罪の犯意がなかったことを強調した。


捕鯨の是非はともかくとして、近年、アメリカやイギリス政府が中心となった国際捕鯨委員会(IWC)や環境保護団体の捕鯨反対運動の裏には、環境保護や鯨種の保護などとは別の意図があるようだ。
捕鯨反対理由の特徴的な事由は鯨が大きな脳を持つ哺乳類で知的生物であるということらしいが、これもおかしな話で、脳が大きいから知能が優れているというのはこじつけで、犬程度の知能しかないものを、異常に海の生態系をゆがめる形で保護することや、鯨類保護が環境保護につながると言ったことは、そこに論理の整合性は見当たらない。

オーストラリア政府は31日、南極海における日本の調査捕鯨の廃止を求め、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。これにより、調査捕鯨を巡る豪州と日本の対立は国際法廷の場に持ち込まれた。捕獲枠削減などを話し合う6月下旬の国際捕鯨委員会(IWC)総会の議論にも影響を与えそうだ。国際法で認められている調査捕鯨という日本の最後の砦を崩そうと、カンガルーの屠殺国家は躍起になっている。



転じてシーシェパードを抱えている米国は、1972年に捕鯨反対を唱えるまでは、食用ではなく軍事用に鯨を捕りまくっていた。つまりマッコウクジラをその脳漿(のうしょう)の確保のため大量に捕獲していたわけだ。マッコウクジラの脳漿は、戦車用の燃料オイルや潤滑油の不凍液として貴重なものとして今も使われており、このマッコウクジラの脳漿は零下60度になっても凍らない天然の不凍液で、これを人工的に作るには巨額の費用がかかり採算が取れないようだ。
米軍は既にこのマッコウクジラの脳漿を大量に確保して貯蔵しており、 アメリカの安全保障(国防)に関わる重大問題として、キッシンジャー博士が 早くから捕鯨禁止の外交活動を始めた。そのためにグリーンピースなどの 環境保護団体を上手に使ったのだともいえる。

グリーンピース自体世界から環境保護の名目で年間200億の寄付を貰っており、シーシェパードはそこから分派した連中で活動の基盤は同じである。いろいろ活動しているようだが、別の意味でクジラで飯を食っているようなもので、鯨(芸)は身を助けるとはよく言ったものだ。(笑い)
スポンサーを意識してか、今回殺傷能力のあるアーチェリーの矢を4本を所持していた船長を除名したと言っている。

今シーシェパードの酪酸攻撃が問題になっているが、酪酸は皮膚から容易に吸収され、吸収されると体内で代謝されて別の物質に変化し、その代謝産物は酪酸そのものよりも毒性が強く、酪酸が皮膚に付着すると、皮膚から体内に吸収され、体内で毒性の高い物質に変換された物質は血液で体中に廻ることになり、内蔵の細胞なども破壊されていくことになると考えられる。

連中の非道の闘いぶりはまさに海の外道である。

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